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2004.02.04

日本を褒めよう

私は建物を見るのがけっこう好きで、結婚するまではアチコチの建物を見物に行ってました。
基本的には日本の近代・現代の建物が好きなんですが、アメリカでも何人か私の好きな建築家がいて、いつかその人たちの建物を見に行くのがひとつの夢でもありました。
その中で、今となってはちょっと古い人だけど(笑)、マイケル・グレイビスという人がいまして、さりげに食器なんかのデザインも有名なので、物を見たら「ああ、これをデザインした人ね」って分かっていただけるかと思います。
様式のカテゴリーとしては、ポストモダンという範疇に入る、かなりキッチュな(ある意味キワ物?)デザインをする人で、日本でも横浜あたりの建物をチラホラと手がけていたりします。
この人の母国での作品を見てみたい!!というので、かなり以前、わざわざオレゴン州まで行ったことがありました。
オレゴン州ポートランド市には、この人の設計した市庁舎があるんです。
彼の作品集を見て、けっこう「うわっ!」って感じで、「これは実際に見なければ!」と。

当時は、まだスターバックスも日本になくて、それでもアメリカではもうどんなさびれた町にもあったんで、やたらとスタバのモカばっか飲みながら(他の店では注文できなかったという噂も・・・)目的のポートランドビルまで行ったんですが・・・。
何度かたどたどしい英単語(涙)で道を聞きながら、ようやく数100m先にビルの端っこが見えたときは、もう涙がこみ上げてきたのを今でも覚えています。
公共の建物だから、中に入るのは自由です。
叫びだしたい衝動を抑えつつ(笑)、入り口のドアに手をかけたら・・・。
「汚い・・・」
いや、汚れてて汚いのではなく、作りが下手というかとにかく汚い。
取っ手が鉄のオブジェっぽい作りになっているんですが、これがまあ日本じゃ考えられないくらい溶接部分のバリがそのまま残ってたりして。
いや、これはたまたまかも知れないと、建物の中に入ったんですが。
やっぱり汚い。
タイルの目地や、壁のクロスなんか、もう素人でももうちょっと上手にできるぞ、ってくらいズレまくり。
古い建物、たとえばレンガや自然石で作ったものなら、そういったズレも目立たないし、かえって良い味となったりしますが鉄やコンクリートでできた現代建築は厳しいです。
どんなに良いデザインでも施工の仕方ひとつでこうも情けなくなる、といういい勉強にもなりました(ちょっと言い過ぎか?)。

日本では、あんなかわいい(?)デザインをする人はあまり見かけません。
日本なりの規制や常識が、なかなかああいったキワ物的なデザインをなかなか受け入れないせいもあるのでしょう。
でもこの日本という国で、あんな仕事をしたら、次からはカンペキ干されるんじゃないかな・・・。
一昔(以上?)前、東京都庁ができたときにひどいデザインだとか、金かけすぎとかいろいろ言われました。
で、実際建物を間近で見てみると、細かい部分の作りがとても美しいのです。
これは都庁に限ったことではなく、日本の建物はどれもみんな細部の収まりがとてもきれいです。
あの旅行で、私は改めて日本という国が好きになりました。

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コメント

ご存知の通り★ももともと建築屋さんなので建物を見にうろうろするのは好きでした。
バルセロナオリンピックの頃にオリンピックツアーに便乗してA・ガウディの建物を目当てにスペインの街中を歩こうと思ったことも(当時高校生でした)。
結局これは叶わなかったんですが、サグラダ・ファミリア聖堂で彫刻を彫っている日本人がいるというのは当時から知ってました。最近はネスカフェのCMでも出てきてましたね。

日本人の有名どころ数人の建物は見て回ったり「新建築」などの雑誌でよく見ました。
安藤忠雄、黒川紀章、丹下健三、レンゾ・ピアノ、などなど。
活動拠点が関西の方が多いんですが、どの方も名前ぐらいは知ってると思うです。
特にレンゾ・ピアノは学生時代に関西国際空港のコンペ出展作品を見に行きました。

安藤忠雄
 サントリーミュージアム(大阪)、アウディショールーム(世田谷)、他
黒川紀章
 ソニータワー大阪、国立文楽劇場(大阪)、他
丹下健三
 東京都庁新庁舎、東京ドームホテル、幕張プリンスホテル、赤坂プリンスホテル、他
レンゾ・ピアノ
 関西国際空港旅客ターミナル、他

日本のゼネコンの施工技術は世界一とも言えるレベルにあります。
しかしゼネコンと言えば汚職というイメージがあるのも事実です。
これはゼネコン(総合建設業)という形態が悪いのではなく、日本が発展してきた流れの中で建築と土木は大きな地位を占めていたためでもあります。
そのため巨大な利権を巡った争いは必然的にゼネコンが舞台になりました。動くお金も億単位の巨額ですし。

余談ですが、建設業が息を吹き返して初めて「景気がよくなった」と言えるでしょうね。
早く辞めてよかったかも。今は大変だろうなぁ…<建設業

投稿: ★ | 2004.02.06 21:42

私もバルセロナ行きたいと思った~~~。
でも、オリンピックのときってテロがあるかもとか騒がれてたし
混んでもいるんだろうなって思ったんで、少し落ち着いてからと考えつつ今日まで来てしまいました(笑)。

私は大学で建築の勉強もやったので、建築家の名前はけっこう分かると思います。
と言っても最近の人は全然分からなくって日産ティアナのCMのハヴィエル・バヤリンなんて誰?って感じですが(涙)。
丹下さんや黒川先生はもう大御所だよね~。
ちなみに、丹下さんは一級建築士の資格持ってないんだって。
彼はそういう資格制度ができる前からすでに大御所だったし、
そういう制度でしばるのは反対だったので意地でも取らなかったそうです。
ちなみに、一級建築士第1号は田中角栄なんだよ(さすが建築土木の神)。

私は昔は明治大正時代の近代建築が好きだったんだけど、今はポスト・モダン系が好きかなあ。
こんな感じの「おまえら、ふざけてんのかよ」みたいなデザインが好き(笑)。
(このサイトはトップから行くといろいろ載ってて面白いよ)
今スキャナが使えないんで、写真がアップできなかったんだけど
ここにポートランド市庁舎の画像が小さく載ってました。
これくらいの距離から見れば、かなり存在感あってグーなんですが・・・。
ビルをぐるっと包むリボンがバカっぽくて大好きです(笑)。

本当は一番好きな建築家はフランク・ロイド・ライトなんだけど、あまりにメジャーすぎて言うのが恥ずかしいのです(笑)。

投稿: しのぶ | 2004.02.07 01:01

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