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2004.07.28

捨助をリスペクトしてみる

昔っから京都はちょっと好きだったから、予備知識として新選組に触れることはあっても、個人的にはそんなに魅力を感じる集団ではありませんでした。
京都の古い店とか行くと、未だに「野蛮なかっぺ集団」という意見を良く聞くし、人を斬ることでしか世の中への貢献を示せなかった新選組には、確かにあか抜けない印象を持ってしまいます。
逆に、風向きに合わせて器用に方向転換できる薩摩などには、えげつなさを感じて「正直者がバカをみる」って言葉を思い出してしまうので、どっちもどっちなんでしょうが。

NHKの大河ドラマ「新選組!」は、話もかなり分かりやすいので、テレビが好きじゃない私も毎回観ています。
いつも大河ドラマはテレビ番組とは思えないくらいお金も手間もかかっているので、見応えもありますしね。
ストーリー自体は、たまに「それはないだろう」ってことはあるんですが、三谷節のドラマだと思えば「ほぉ、そういう解釈もあったか」って逆に感心できるし。

原田左之助役の山本太郎さんとか、永倉新八役のぐっさんのハマりっぷりも見事だけど、私が一番気に入ってるのが中村獅童さん演じる滝本捨助です。

最初は「なんでこんな架空の人物(松本捨助というモデルはあっても)がしょっちゅうクローズアップされるんだろう?」って思ってたけど、回が進むにつれて、捨助の重要な役割がなんとなく分かってきました。
池田屋、蛤御門、あるいは佐久間象山暗殺と、重要な場面になぜか必ずおかしな格好で登場します。

池田屋のときはイカ食いながらスポーツ観戦でもしてるようだし、蛤御門ではムシロはおって「蛤食いてえ」とか寒いギャグ言ってるし、象山先生のときはダダこねて座り込んでるし、でもちゃーんと歴史の表舞台を一等席で観覧してるんですねえ。

戦争や激しい殺し合いなど、重くなりがちな雰囲気をひょうきんな役回りで和らげ、ドラマの語り部・歴史の目撃者として、観ている人と同じ目線に立っているのが彼なんですね。
近藤勇を慕って訪ねてきたのに、なぜか象山先生の付き人になり、今度は桂小五郎の助手になるという不自然な設定も「アホなノンポリはしょうがねえなあ」と納得させ、複雑な人物関係を上手につなげる役にもなっています。
そう考えると、怠け者で役立たずの捨助もなんだか愛着がわいてくるから不思議です。
今後も重要な場面でひょこっと登場するのでしょうね。

ちなみにモデルとなった松本捨助は、非常に真面目で勤勉な人だったそうです。
新選組に入隊しようとして何度も断られ、末期にチラッと入隊できたものの、すぐに追い返されています。
そして大正時代まで長生きして本当の新選組の語り部となって天寿をまっとうしたそうです。

SHINOblogは滝本捨助を応援しています。

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