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2004.08.06

ラッシュ時の新宿駅にて2

昨日のエントリー、問題提起をしただけで私自身の考えを書かなかったのは少し卑怯でしたねっ。

結論から先に言わせてもらうならば、このように極端に混雑しているような場所には行くべきではないと私は考えています。
自分ばかりか盲導犬にも危険が及ぶ可能性があり、目線が低くなる車椅子で行きにくいのであれば、やはりそういう場所に行くことは極力避けるべきだと思うのです。
もちろんこれは、障害者だからという単純な理由で言っているのではありません。
誰でも自分にとって危険な場所には行かないですよね。
たとえば小さいお子さんを朝の雑踏の中に連れていくことは、普通の親であれば極力避けるでしょう。
でも、毎日通勤しているサラリーマンにとってはそれが当たり前の光景で、自分もその中に溶け込んでいます。
治安の悪い都市では一人歩きをするなと言われますが、その治安の悪い都市にも人は住んでいます。
それと同じことではないでしょうか。
ある人にとっては普通のことでも、別な人にとっては非常に危険な場合があるということです。

同じような障害を持った人たちには、とても密接なネットワークがあって、たとえば、どの駅が車椅子で行きやすいか、または行きにくいか、かなり詳細な情報を交換し合っています。
あるいは少し遠出をしたいとか、買い物をしたいが一人では・・・という場合にもボランティア協議会、社会福祉協議会などを通じてヘルパー(介護)を頼むこともできます。
混雑した場所に行きたい、行かなくてはならない、といった場合の対処法も必ずあるはずなのです。

私は知的障害と身体障害(肢体不自由)の人たちとのつき合いはけっこうあるつもりですが、盲人の方とは接点がないので詳しい事情は分かりません。
でも、似たようなネットワークは必ずあるはずです、「こういう場所は危ない」とか「あそこに行くには介護者が必要」とか聞いているはずなのです。

もちろん情報も100%完璧ではないから、予想できないことが起る場合もあります。
私も、車椅子の友達と映画館に行ったり、しょっちゅうパニックを起こす自閉症の子と博物館に行ってエライめにあったことがあります(正直噛まれたよ)。

私が見かけた盲人と盲導犬のコンビも今頃は、「もう二度とあんなところには行かない」と誓いみんなにも話しているかも知れませんね。

かなり突き放したドライな考え方でしょうか。
でも当の本人たちはもっとドライで現実的です。
大変なのは自分が一番分かっている、ではその先はどうするか。
ある肢体不自由の人とお会いした時に、「あれを取ってくれ」「それを向こうにやってくれ」と矢継ぎ早に指示されて、正直かなりムッとしたことがあります(笑)。
でもその人から、私はパソコンのことを教わり、大勢の魅力ある人たちと出会う機会を得ました。
世の中持ちつ持たれつ、ということでしょうか。

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コメント

 この記事について、夫と話し合ってみました。結局まとまらず、あやうく離婚しそうになりました(苦笑)。
 で、そのまとまらない意見を書いてみることにしました(迷惑(笑))。

 その盲導犬を連れた方を知らないのでなんとも言えませんが、その方が正確にラッシュ時の混雑を理解していたのかがまず疑問です。なにせ、見えないわけですから、盲導犬が全てなのでしょう。犬が進めば進めるのだと考えたのかもしれません。
 で、混雑に紛れた方たち。彼らも混雑のために前が見えなかったわけですから、予想外のことが起きたときに咄嗟に行動できないのも当然かと思われます。ラッシュ時なだけに、時間が差し迫っていたでしょうから、助けを出したくとも出せなかったのかもしれません。

 で、結論。
 そんなに人間が集中する都市を作り上げたこと自体が間違っている。
 わー、すんません、すんません(汗)。ものすっごい極論ですう。
 ただ、バリアフリーであるとか、そういったことと同じように誰しもが安全に行き来できる環境を作り上げることは大事なことのように思います。
 でも、これは理想論でしかなく、なかなかそうはいかないことを理解できることも辛いところですね。
 今のところ、手を差し伸べることができるときはそうする、くらいしかないのでしょうか……ね。

投稿: リカ | 2004.08.06 23:16

>リカさん
す、すま~~~ん、離婚にまで追い込んでしまってっ(してないしてないっ)。
てか仲良いじゃないですか~~~~っ(爆)。
いやいや、マジでこういう話を夫婦できっちり話し合えるってステキですよ~。
コメントしていただいて、本当にありがとうございます。

確かに新宿駅は大変だと聞いても、実際行ってみないと、どんなことになっとんのか分からないですしねえ。
サラリーマンのみなさんの反応も理解できるものでした。
通勤地獄のまっただ中に、普段でも滅多にお目にかかれない盲導犬がいたら、誰でも「うわ!」と思っちゃいますよね~。

>>そんなに人間が集中する都市を作り上げたこと自体が間違っている。
うんうん、おっしゃる通りです。
あのラッシュの群れが人間じゃなくて家畜などの動物だったとしたら(駅員は牧羊犬?)、動物虐待で確実に大問題になるところです。
ただ、「社会が悪い」という結論は、時にそれ以上話が進まなくなっちゃうこともあるので(笑)、自分は何ができるかという個人の範囲で考えることも大切なんでしょうね。

それは「手を貸す」といった具体的な行為だけでなく、そういう人たちがいるということを意識&理解するだけでも全く変わってくると思うのです。
盲導犬を連れた人を見かけたときに「うわ見ちゃった!」「かわいそう」ではなく、「おお、がんばっちょるのう」と思えるようになったら、しめたものです。

ところで、今になって、あれはアグレッシブな挑戦だったのかなあとも考えるようになりました。
ツーカーの仲の盲導犬とタッグを組めば、大変だと言われている新宿だって行けるかも知れない!みたいな。
もちろん、その挑戦は明らかに失敗だった訳ですが、そうやって試行錯誤を繰り返して多くの体験を持ち、後輩たちに伝えていくのかも知れませんね。
障害を持つ人たちの、強気と行動力にはほんとうに辟易します(笑)。

(話長いよ>しのぶさん)

投稿: しのぶ | 2004.08.07 06:52

盲導犬と盲導犬を連れた人両方がすっぽり入るようなケースというかカバーみたいなものを作ったらどうかと思いました。安全性とか通気性とか透明感とかデザインとかの課題をクリアしたものをです。
私のは、ちょっと子供っぽいアイデアだと思いますが、自由に行動できる方法って、考えればいっぱいある気がします。

投稿: しまじろう | 2004.08.07 17:06

>しまじろうさん
コメントありがとうございます~。
うわあ、なかなか面白いアイディアですねえ。

子供っぽいっておっしゃるけど、
実は、ある有名な建築家(バックミンスター・フラー)も
似たようなことを考えたことがあるんですよ。
ニューヨークを透明なドームで囲んで空調をしてやる、
といった壮大な計画でした。
http://event.yomiuri.co.jp/2001/S0078/home.htm
(一番下の画像)
今考えると「そんな馬鹿な」な計画ではあるけど
この人が生きていたら、
個人用のドームも作っていたかも知れませんね。
いや、私が知らないだけで実は作っていたのかも・・・。

投稿: しのぶ | 2004.08.07 23:39

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