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2004.10.12

本当の空の色

「智恵子抄」の智恵子は「東京には本当の空の色がない」と言いました。
「空色」というと、どんな色を思い浮かべますか?
絵の具や色鉛筆のそらいろ?
高原などに行ったときのよく晴れた空の色?
これは羽田の空色

日本語は表現の豊かな言葉と言われます。
しかし、植物や染色技術に関する色名は非常に多いのに、空の色に関する言葉はとても少ないのです。

一方、英語では空の色に関する言葉が豊富にあります。

アズールブルー晴れ渡った空の色
セルリアンブルー空色より強烈な青
ホライズンブルー地平線・水平線近くの空の色
ゼニスブルー天頂の空の色
セレストブルー至高の天空
ミッドナイトブルー真夜中の黒に近い暗青色

ところがひと言で「空の色」と言っても、場所や時間、大気の状態などによって変わるものだから、本当の空の色などは決めようがありません。

そこでアメリカの色名辞典では「スカイブルー」をこんなふうに定義しています。

「夏の晴天の10時から15時までの間、水蒸気や埃の影響の少ない大気の状態でニューヨークから50マイル以内の上空を、厚紙に開けた直径1インチの穴から約30cm離して覗いたときの色」(「色々な色」近江源太郎監修より)

辞典を作る以上は、ある一定の定義がなくては、という考えでこのような条件をつけたのでしょう。
色彩学として、このように色分けすることは学術的には大切なことです。

けど、本当の人間の感覚はやはり一定ではない、同じ色を見てもその時の感情によってもとらえ方が変わってきます。
人によって「空の色」が違うのも当然のことなんでしょうね。
東京の空がどんなに澄み切っていても、智恵子にとってはやはり「故郷の空」が本当の空の色なのです。

なお、HTMLではカラーネームで色を指定することができますが、空に関する色では以下の3つがあるようです。

midnightblue(ミッドナイトブルー)
#191970
azure(アズール)
#F0FFFF
skyblue(スカイブルー)
#87CEEB

(カラーネームはブラウザなどによって表示できない場合があるので、ここでは16進表記で書いています)

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コメント

 英国で「スカイ」というと、もっと彩度の低い色じゃなかったっけ?
 昔、絵の具にウルトラマンブルーというのがあって、どんな青だと思いましたが、地域によって色の違うモノや色の変わるモノより、同じものを思い浮かべるモノを色名にした方がいいですね。
 一部で「新幹線ブルー」と呼ばれる青があります。京浜東北ブルーより濃く、横須賀ブルーより明るい青です。ところが、新幹線がモデルチェンジして、今の新幹線に使っている青は、横須賀ブルーなんですね。でも、今でも新幹線ブルーって言います。
 パソコン関係じゃ、ボンダィブルーってのがありました。初代iMacの青。ボンダイ海岸の海の色は知らなくても、誰でもあの青って思い浮かべますね。
 ウィンドウズブルーってのもありますね。ウィンドウズを使っているとよく見るらしいですが、画面が青くなるとか。

投稿: 南郷力丸 | 2004.10.12 22:13

しのぶさん、こんにちは!
その節はわざわざコメントを頂いて、ありがとうございました。
「智恵子抄」に思わず反応してしまいました。(^^ゞ
ホント"本当の空の色"でどんな色?と考えちゃいますよね。
白とブルーを基調にされているSHINOblogさんは、私のブラウザ(WinXP IE6)ではとても素敵に見えています。:-)

投稿: fumi_o | 2004.10.13 08:50

肌色の問題に近いものがありますね。

それとも、茶色は茶の何の色?とか。

投稿: なんど | 2004.10.13 13:59

>南郷さん
WEBの色名って誰がどうやって付けたのか
よく分からないんだけど、たまに「え~~~~~」
ってこともありますよね。
その色は違うだろう、みたいな。
絵の具の色名で覚えているせいかしら?
でも、リキと油絵の具じゃまたちょっと違うもんな。
ライオンズ・ブルーとかなら私もすぐに思い浮かびます。
そんな色名があるのかは知らないけど。

>>昔、絵の具にウルトラマンブルーというのがあって、
>>どんな青だと思いましたが、

私も真剣にどんな青だと思っちゃったよ(悔)。

だから最近はウィンドウズブルーって見なくなったんだって。
単に何も反応しなくなるだけなの(結局同じじゃん)。

>fumi_oさん
こちらこそ、コメントありがとうございます~。
「本当の空の色」って、結局は人それぞれの
個人的な持ち物なんでしょうね。
旅行に行ったときの澄み渡った空だったり
遠く離れた実家の空だったり、
特別な日にふと見上げた、何気ない空だったり・・・・。

>>私のブラウザ(WinXP IE6)ではとても素敵に見えています。

ありがとうございます!!!
あんまり女性っぽくない雰囲気ではありますが(笑)
青系の色が好きなので・・・。

芸術家って、わりと多才な人が多いんでしょうか。
高村光太郎の力強い彫刻作品群と比べて
この人の詩には少年のようにもろく繊細な感じを受けます。

>なんどさん
肌色の話は、空色と比べるともう少し
シリアスな話になっちゃうのかなあとも思いますねえ。

日本語には美しい色名が無数にあるのに
意外と実際に言葉で言うときは
「赤」とか「青」とか12色クレヨンでまかなえるような
名前しか使ってないように思いました。
でも、最近は電気製品の色が豊富になったせいでしょうか。
南郷さんが言ってるボンダイブルーとか
ウィンドウズブルーはどうよって感じだけど(笑)
そんな複雑な色名でも「あの色ね」って
思い浮かべられるようになりましたねっ。

投稿: しのぶ | 2004.10.13 20:06

はじめまして。
七不思議さんのサイトから来ました。
「マリンブルー」がマリア様の色だと聞いてからいろんな絵うを見直すと、確かにマリアはマリンブルーの洋服に身を包んでいました。
人物画は由来とか背景を知っているとより楽しめますね。

投稿: りりー | 2004.10.19 09:18

>りりーさん
はじめましてっ、コメントありがとうございます~。

聖母マリアの服の色に使われていたのは
ラピスラズリ、瑠璃色ですね。
ラピスラズリはとても稀少な鉱物で、しかも加工が難しいため、
ものすごく高価な絵の具だったそうです。
だから聖母の服として使われたのでしょうね。
我が日本でも瑠璃色は非常に高貴な色とされています。

このラピスラズリを原料にした
ウルトラマリン・ブルー(海の彼方から来た色という意味)が
りりーさんのおっしゃるマドンナ・ブルーですね。

いわゆるマリン・ブルーは
もう少し明るめの色(と、言っても濃いけど)で
船乗りの制服の色から由来したものだそうです。

同じ「マリン」がつく色でも、意味が違うって
ちょっと面白いですよねっ。

投稿: しのぶ | 2004.10.19 13:27

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