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2005.01.22

ツングースカ大爆発

1908年(明治41年)6月、ヨーロッパやロシアで奇妙な現象が多数目撃されました。
夜になっても空が明るく白夜のような日が続いたとか、見えるはずのない地域でオーロラのような発光現象が見えたとか。

その数日から数週間後の6月30日、ロシア奥地のツングースカ川上空でナゾの大爆発がおき、その爆発による閃光とキノコ雲は数百キロ離れたところからも見られました。
ヨーロッパではほぼ同時に大規模な地震活動が観測されています。
しかし、爆発が起きた地点はシベリアの奥地にあったため、調査団が初めて現地に足を踏み入れたのはその10数年後でした。

それでも調査団は、異様な様相を目の当たりにすることになります。
爆心地であろう森林地帯の木は直立したままで、爆心地を中央に半径約20kmに渡り、大量の木が放射状に倒れていました。
木が倒れた範囲は円状というよりは、奇妙にゆがんだ蝶のような形を描いていたのです。
ツングースカバタフライと呼ばれるこの形は、上空から巨大なものが激しいスピードで落下、空中(約7000m上空)で爆発した際の爆発波によるものである、との研究結果が出ています。

この爆発はロシアによる大量殺戮兵器(核兵器?)の実験であるとか、UFOによる爆撃であるとか、あるいは神の怒りによる一撃である、とか、とうとうタイムマシンが着陸に失敗したための爆発である(タイムパラドックス?)なんて説まで出てきます。
去年は、宇宙人の装置?が発見されたって???


普通に考えても小惑星か彗星の衝突だろうと思うのでしょうが、おかしな説が大量に出たのは、落ちた物の痕跡や成分がほとんど出ていない、というのが大きな理由のひとつでしょう。
この地に生えている植物が異常な成長(巨大化)や突然変異を起こしており、巨大な火の玉を目撃した人も多数いるので、彗星か隕石というのは非常に説得力があります。
彗星はほとんど氷(水分)でできているので爆発と同時に消滅してしまうのもあり得ます。

それでも、数週間も前から見られたという発光現象は天体物の落下が原因とは考えにくいし、ヨーロッパで観測された地面の震動も本当の大地震がたまたま同時に起きたとしか考えられないような大規模なものです。
本格調査が始まったのも爆発の数十年後であり、ロシア(ソ連)の政治的事情による調査中断があったりと、様々な理由で未だに完璧な原因は突き止められていないのが現状のようです。

個人的にはタイムパラドックスによる爆発ってのも夢があって良いなとは思うんですが(笑)、爆発地点が都市であったりしたらシャレにならないですよね。

そう、これがもしも人口の多い場所であった場合。
全ての木がなぎ倒された範囲は約6000平方km、東京都とほぼ同じ面積です。
あくまで理論値ではありますが、この爆発による衝撃はヒロシマ型原爆の数千個分と言われ、爆心地から60km離れた地点でも、家屋が倒れたり家畜が焼け死んだりしたそうです。
彗星か小惑星であれば直径100mほどのものであれば、この程度の破壊力は充分持ち得るそうです。

地球上には今でもいくつものクレーターや小惑星衝突の跡が見られますが、それによって都市が破壊されたという記録はほとんどありません。
それは、地球上で人が住む地域がきわめて小範囲のためであって、そういった地域に当たる確立が少ない、つまり「たまたま当たらなかった」だけなのです。

「ツングースカ異変の現象と謎」
「スペースガイドニュース」(地球接近の可能性のある小惑星)

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宇宙・星」カテゴリの記事

コメント

ツングースカの大爆発、とても不思議ですね。
地震の前に発光現象があったという記録は、江戸時代の古文書にも良くありますが、大規模に木が、なぎ倒されるというのは不思議ですね。

何年か前、ロシアのガス田が制御不能になり、大火災になったことはありましたが、爆発はしなかったようです。でも、地震による天然ガスの噴出、爆発も、可能性としてありそうに思います。

投稿: U-1 | 2005.01.25 22:08

>U-1さん
コメントありがとうございます~。

天然ガスの噴出ですか、それはとても興味深いですねえ。
20世紀以降、ものすごいスピードで科学が発達したと言われていても
まだまだ分からないことが多いんですねえ。
ツングースカ爆発の原因については、
いちおう彗星であろうというのがなんとなく定説っぽくなってはいますが
それも確定したことではないので、
これから解析が進むにつれ、全く違った説が出てくるかも知れません。

地球には人知れず落ちている小惑星や彗星がたくさんあるそうですが
地表の変化のせいで、その痕跡さえ探すのは困難だそうですね。
地球の相方の月のクレーターの多さを見ると
我が地球もさぞかし、と思ってしまいます。

投稿: しのぶ | 2005.01.26 20:52

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» 厄災の主は消え失せる、人類を嘲笑うかの如く [あやしうこそものぐるほしけれ]
 1908年6月30日午前7時頃、シベリアのツングースカに、「何か」が墜落した。目撃者の証言では、巨大な赤い火の玉のような物が、西から東へ恐ろしい音と共に尾を引きながら落ちて行き、大地を揺るがして衝突し、その後しばらく輝き続けていたそうである。  結果的に何が起... [続きを読む]

受信: 2005.04.14 10:21

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