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2005.09.07

ホワイトバンドは募金じゃない

「ほっとけない世界のまずしさキャンペーン」は、貧困やエイズに苦しむ国の人々を助けられるよう、世界中で活動していこう、という啓蒙活動のひとつです。
単にお金や物を与えて一時凌ぎのチャリティで終わらせるのではなく、継続的に貧困をなくすための政策を選択しよう、というのがキャンペーンの主旨です。
その主旨に賛同する証明としてホワイトバンドを身につけよう、というのはもうすっかり社会現象にもなっていて、書店や雑貨屋などでも手に入れることができますよね。

この活動に疑問を呈する動きがあるようで、とうとう専門サイトまでできたそうです。
ホワイトバンドの問題点
要は、ホワイトバンドを買った人の多くは300円という価格の中から恵まれない人たちへの寄付金が盛り込まれてると思っていたのに、実際はどこにも1円も寄付されてない。
つまり「募金詐欺の可能性がある」ということなんだそうですね。

でも、今、「ほっとけない世界のまずしさキャンペーン」を見てみると、「これはチャリティーではない」とはっきり断言しています。

このキャンペーンのゴール(目的)は、寄付を募ることでなく、啓発活動だけでもなく、啓発活動の結果として「貧困をなくす政策をみんなで選択する」ことです。

・・・もしかして、これって募金詐欺騒ぎが出てから慌てて修正したのかな?って思ったんですが。

私も今年の5月にこの記事(アメリカでは「The One Campain」、日本では「ぽべ」とかって言ってましたね)のことを書いたんで、自分で読み直してみたんですが、当時から「寄付金を募る団体ではない」と明確に提示していました。

私自身も書いてます。
The One Campain--SHINOblog(2005.05.19)--

こういう運動によくある「募金してね」とかそういうことじゃないんですね。
ODAを貧困削減を第一目標としてつかうよう政府に提言していこうとか、あるいは国民一人一人がもっと資源を大切にする方向に生活改善していこう、とか、もっと大きい動きにチャレンジしてるようです。

記事を読んでいただければ分かるように、私はこの運動の主旨に頭から賛同はできなかったので、ホワイトバンドは買っていません。

このキャンペーンの公式サイトを読めば、これは基金を募る団体ではない、ということはすぐに分かると思うので、なぜ詐欺問題がいきなり出てきたのか私には不思議でなりません。

このバンドを募金のつもりで買った人は、いったい誰から「基金のためのホワイトバンド」なんて話を聞いたんでしょうか?
まあ、意味も良く考えずに300円をポンと出せる日本人てのも、それはそれで素晴らしいとは思います。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

ご無沙汰してます、ajiです。
ホワイトバンドが募金詐欺だという話題になったのは、募金ではないということが前面に出されていなかったことと、習慣からくる勘違いがあると思います。
私としては詐欺だと断言するには足らないし、NGOの多くは自身のミッションに忠実かつ盲目的であるために、プレゼンの能力に若干欠けてしまうことがままあるので、それが如実に出た例かなとも思っています。
あとは売り上げの使途がどうも不明瞭である、単価が原価に比べて高いという点も、詐欺疑惑に拍車をかけているようです。
協賛団体に関する批判もありますが、その点は私にはわからないです。
どちらにしろ詐欺とは呼べないかもしれないですが・・・
こういう問題で、多くの人間が貧困問題を考えるモチベーションを失わないことを願います。

投稿: aji | 2005.09.07 21:01

お恥ずかしい話ですが、
私も、この最近あちこちでよく見かけるホワイトバンドって
募金も含まれている活動だと思いっきり誤解してました。
(と言っても、私は購入してないですが)
しのぶさんのこの記事を読まなきゃずっとそう思ったきりだったでしょう。

ajiさんも書かれてる通り、
こういった活動=募金という図式が頭の中で習慣化されちゃってるのかな、
それが誤解を招いた大きな一因なのかな、と思います。

だとしても、後から「詐欺疑惑」と言い出す方も、どうかなと思いますね。
だって、それだけこのキャンペーンを理解せず、
「なんとなく」ホワイトバンドを買ったと推測される訳ですから。

お金を出す前に、イメージで行動するのではなく、きちんと活動内容を
理解した上で納得・行動するというのが大事なんだと思います。

なんだか偉そうにすいません。

投稿: coply | 2005.09.07 21:50

>ajiさん
すいません、自分の記事を書いたあとにajiさんのとこを読んだので
TBの打ち逃げしちゃいました(汗)。
ajiさんのおっしゃること、私も激しく同意です。
主旨としてはとても興味深いし、今までの一時凌ぎでしかないチャリティと比べ
言わんとしてることも良く分かるんですよ。
サイトをちゃんと読めばその主旨も理解可能だと私は思うんですけどねえ・・・。

ただ、ajiさんのホワイトバンドに関する記事もずっと読んでいたんですが
このキャンペーン自体のやり方は確かにあまり上手とは言えませんね。
具体的に何をしたくて、何をしようとしてるのかとても曖昧で
(実際に「ほっとけない」サイトでも「具体的な細かい議論は進行中」って書いてあるし)
これが、私がキャンペーンに賛同できない一番の理由でした。

広報のヘタな送り手側と、こういった活動に慣れていない受け手側、
なんだか双方のケンカ両成敗って気もしなくもないですが。

>>こういう問題で、多くの人間が貧困問題を考えるモチベーションを失わないことを願います。

本当に、おっしゃる通りです。
とても意義のあることを言っているとは思うので、
単に有名人を集めたCMを作るだけじゃなく
みんなを本当の意味で納得させられるような活動をやってほしいと思います。
そうなったときに私ももう一度、このキャンペーンについて考え直そうと思っています。

>coplyさん
こんな面倒な話にコメントしてくださって本当にありがとうございます。

coplyさんのおっしゃるとおりだと思います。
ホームページや、CM、ホワイトバンドを売っている店頭などでも
「これは募金です」なんて絶対言ってないと思うんです。
これが300円のブレスレットじゃなくて300万円の壷だったら
今頃大変なことになってますよね、という冗談はおいといて(大汗)。

金額はどうあれ、主旨をよく理解せずに参加してしまう方にも
大いに問題があると思います。

きっとajiさんやcoplyさんがおっしゃるように

>>こういった活動=募金という図式が頭の中で習慣化されちゃってるのかな、

というのがあって、
「これを買うと貧しい人になんだか知らないけど何かが送れるらしいって友達が言ってた」的な
話が巡っていたのかも知れませんね。

これを機会に、噂を鵜呑みにしないで
「自分の目と耳で確かめ、自分で考えて行動する」という習慣もついでにつくと良いのですが。

投稿: しのぶ | 2005.09.07 22:49

しのぶさん、
先程はリンクしてあるホワイトバンドの公式HPも読まずに
コメントしたバカ者な私でした。
今更お恥ずかしい限りですが(汗)、
HPを読んでの感想、追記です(しつこくてすみません)。

ほっとけない世界のまずしさキャンペーンのHP、
確かにあれは分かりにくいですね。
一体何をこのキャンペーンで行いたいのか、行うのか。

トップページを見ると「とにかく参加してください」みたいな作りが
気になりました。参加を募るわりに、分かりやすい説明が少ないな、と。

CMにブラピやらサッカーの中田まで、
その他すごいメンツ揃えてやっていますが
「なんかよく分からないけど、いいことをやっている」
みたいなイメージ作り……と捉える向きがあるのも
仕方ないんじゃないか、と感じました。

政治的な問題提言もしているようなので、
安易なイメージ作戦のようなつくりにすればするほど
「これはどうなの?大丈夫なのか?」って気になります。

このキャンペーンに疑問を投げる(詐欺疑惑となってますが)
人達が出てくるのも、もっともな気はします。
だって、それだけ大きなことしようとしてるんでしょうから、このキャンペーンは。
そんな大キャンペーンに、何の批判もないのもどうかな、と。

賛同するかしないかはもちろん個人の自由ですよ。

あと、こういった“雰囲気”で流される人達が多いとすれば、
それもとても怖いことだなあと感じました。

(勝手な私の意見をコメントにて、すみません。
何か問題ありましたら、消して頂いて全く構いませんので。。)

投稿: coply | 2005.09.08 01:18

>coplyさん
いえいえ、こちらこそ貴重な意見を聞けてとっても嬉しいです~。

そうそう、この活動ちょっと曖昧なところがあるんですよね。
貧困問題の根本的解決には、強者が弱者に「ものを施す」のではなく
政治や社会のしくみから変えていかなくてはならない、というのは
私も同意するところだし、貧困にあえぐ当事者たちも
いつまでも善意に頼って生きていくことは希望してないと思います。
だからこそ、このキャンペーンには大きな意義があると思うのですが、
おそらくこの主催者側も「では具体的にどうすれば良いか」ということになると
あまりに大きく根深い問題なので、正直どこから手をつけて良いのやら
というとこはあるんでしょうね~。

このキャンペーン自体へは、今までにもいくつかのブログで疑問を投げかけてる人はいて
ここにコメントをくださったajiさんも、折に触れて何度か
記事を書いてらっしゃいました。
実際、私も、芸能人のイメージ作りの道具となってしまったこの活動に
あまり共感は得られず、だからこそバンドも買わずにいたのですが。

しかし私が一番、問題視しているのは、
「キャンペーンの主旨が分かりにくい」のではなく
それを追求ぜずに無条件に参加してしまう人が大勢いた、ってことです。
分からないなら、分かるまで自分で調べるべきでしょうし
それでも分からなかったら参加しなければ良い話ですよね。
参加するしないは個人の自由なのですから。

たいだい、募金になるならなるで
どこの国のどんな人に、何をするための募金なのかも調べずに
よくまあ300円もの大金を渡せるものだなと。
税金の使い道はあんなに「明確にしろ」とか言ってるのにね。

もちろん「私はファッションでつけてるの」とか
「ミスチルの誰々とお揃いになるから」ってのも大いにアリだと思うし、
そういうミーハーなところから社会問題を考えるきっかけができることもたくさんあるから、
それはそれでとてもすてきなことだと思います。

>>あと、こういった“雰囲気”で流される人達が多いとすれば、
>>それもとても怖いことだなあと感じました。

うん、本当にそうですね。
まあ個人的には雰囲気で流されてお金を払える日本人てのは
なんて裕福で善良なんだろうと心温まる思いがしますが
これがもっと別なことだったときに
果たして笑い事では済まなくなるのではと危惧しています。

投稿: しのぶ | 2005.09.08 13:52

昨日この記事を読んだのですが、今朝職場で後輩がこれを着けているのを発見。
ちょっと試すみたいでわるかったけれど、「それなあに?」と聞いてみました。
彼女からは「これ買うと貧しい国の人に寄付されるんですよ。」という答えが
返ってきました。
となりにいた若い男の子からも、「そうです。発展途上国に寄付されるんです。」と
言われました。
「それなあに?」と聞いちゃった手前何も言えませんでしたが(反省)、やはり
ちょっと複雑な気持ちがしました。

投稿: しまじろう | 2005.09.09 23:05

>しまじろうさん
うわっちゃ~~~・・・・、やっぱそう思い込んでる方は多いんでしょうね~。
でも、そう思ってしまうのも仕方ないのかなあと
最近は思うようになりました。
もちろん、主旨をよく考えずにチャリティだと思い込んでしまうのもイケナイのかも知れませんが
確かに、このキャンペーンの広報の仕方は、ちょっと曖昧ではあるかな~と。
こういう事態になる前に、
「これは団体の活動資金になりますよ」って
もっと明確にアナウンスして方がお互いのためなんじゃないかと。

どうも、このキャンペーンがこれだけ問題になったというか
叩かれることになったのって、
「結局、サヨク団体の活動資金になるんじゃん」みたいな
偏った思想を持った国や団体を叩きまくるってネット上ではよく見かけるじゃないですか。
それがこのキャンペーン団体にも向けられたのかな
という気もしなくもないですね~。
確かに、このキャンペーンの主旨には意味不明なとこもあるけど
それだけで詐欺呼ばわりするのはちょっとどうか、とは思いますね~。

投稿: しのぶ | 2005.09.10 18:31

はじめまして。
記事を読ませていただきました。
私はホワイトバンドが流行る前から、LIVESTRONGという黄色いバンドをつけています。
URLの所に、LIVESTRONGのリンクをしておきました。
チャリ乗りによる癌寄金の一種です。
私もチャリ乗りなので、一応つけてます。
これも詐欺とかだったら・・いやだなぁ。

投稿: サッキー | 2005.09.12 10:58

>サッキーさん
コメントありがとうございます~。
念のため書かせていただきますが、ホワイトバンドは決して詐欺ではありません。
「寄付金です」と言って、私腹を肥やしてたらそれは立派な詐欺ですが
「ほっとけない」キャンペーンでは、この活動を「募金活動である」とは
一言も言ってないし、「団体の活動資金になる」と明確に主張してますしね。

で、サッキーさんが教えてくださったLIVESTRONGですが
これもいわゆる「癌寄金」ではないようです。
「ランス・アームストロング財団とは 」を読むと
活動の主な内容が書かれていますね。
うーん、これまた「ほっとけない」以上に分かりにくい言い回しされてますが・・・・。
こうした政治活動・啓蒙活動をするための資金にあてられるようですね。
(アメリカのみでの活動に限られているようです、
 アメリカは日本と違って、すぐ「あなたはまもなく死ぬ」って本人に宣言しちゃうから
 こういう啓蒙活動に繋がるのかも知れませんね)

だからと言って、これも決して詐欺なんかではありません。
「寄金はでない」ことを理解し、この団体の活動内容や理念を理解した上で
この活動に賛成&参加できるか、
それはあくまで個人で判断すべきことであって、
自分のお小遣いや、自分自身で稼いだお金から出費するものであれば
その行為を批判することは誰にもできないと思います。

大切なことは、自分がこういうことに出資したことで
どういうことに使われ、どういう役に立つのか、
自分で調べ、自分で判断して行動することだと私は思います。
もちろん、それが
「同じチャリ乗りとして」ってだけでも充分成り立つ理由だと思いますよ~。
ホワイトバンドだって、好きな有名人がつけてるからって理由だけで
買うのも思いっきりありだと思いますし。


最近、こういうキャンペーン形式で活動資金を募るNGO団体がたくさん出てきましたが
もちろん、多くは正義漢をもって正しいことをやろうとしてるんでしょうけど
中には、ほんとうに少数ではあっても詐欺まがいの団体もあるかも知れませんね。
むしろ、ホワイトバンドの盛況を見て「これはイケル」と、
似たような手法で儲けようとする胡散臭い団体がこれからウヨウヨ出てくると思います。
そんなとき、本当にだまされたりしないよう、
私たちも判断能力をつけておくことが必要になってくるんでしょうね。

投稿: しのぶ | 2005.09.12 12:13

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