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2005.12.29

廃屋にて

家って、人が住まなくなると、とたんに荒廃しますよね。
あれってどうしてなんでしょうか?
けっこう古い家でも、ロクに世話なんかしない家でも、人が住んでいればちゃんと建ってるけど、人がいなくなったとたん屋根が抜けて柱が傾いて自然に帰ってしまうんですよね。
これはいったい何が原因なんでしょう?

先日、埼玉に住む親戚の家の近所で見つけた廃屋です。
ここにお住まいだった方はすぐそばに新しい家を建てて移り住んだのですが、壊すのも面倒だし大きな農家のお宅なので土地は余ってるし、ということでなんとなく放置しているそうです。
この荒廃っぷりがあまりに見事だったので、この家の持ち主にお願いして写真を撮らせていただきました。
住まなくなってから20年も経ってない、ということですが・・・。


左側は農機具の倉庫で地面も土間なのですが、右側は倉庫兼「離れ」というべきかな。
この辺りは養蚕が盛んだったので、夏場は母屋が室内から天井裏まで「おカイコ様」だらけになります。
その間、人間はこの「離れ」に寝起きしていたということです。
驚いたことに倉庫の中には真新しいトラクターが。
・・・現役なのかこれ???

家の中はこんな状態。
障子の骨が転がっていて、かろうじて「昔は人が住んでいたらしい」のが分かる程度。
冬という季節が景色に凄味を加えています。

ニワトリを飼ったり農具を置いていた小屋。
小さい頃、ここのニワトリにちょっかいを出して遊んだ覚えがあります(笑)。
ここは人が住んでいた訳ではないけど、主がいなくなればこの状態です。

家の持ち主の方に「現像して差し上げましょうか」って言ったら「いらない」と即答されました(笑)。
うーん、これ、あと何年立ってるんでしょう・・・。
このまま静かに自然に帰るのを待っているようです。
私が近づいたら、カラスが大騒ぎを始めたので、襲われないうちに撮影だけして早々に退散しました。
・・・・カラス以外のモノも棲み着いてそうですね・・・。

うーん、人が作ったものは、人が見捨てると何故これほどあっけなく朽ちるんでしょうか。
自然というのはいとも簡単に、人が作ったものを駆逐できるんですね。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

ロートルのサッカー選手は常にフル出場していないと、あっというまに持久力が低下してしまうそうです。

人も物も、現状を維持するためには使い続けることが一番重要なコトみたいですね。

ウチの愛車も、週一しかエンジンかけてないけど…大丈夫かなぁ、ヤツ…。

投稿: 冬威 | 2005.12.30 04:32

冬威さん
うーん、やっぱ使わないでいるとあっという間にダメになってしまうんですねえ・・・。

思ったんだけど、建物って人が作ったものじゃないですか。
もとは木とか草が生えてたところを整備して人工のものを作った訳ですよね。
まあ、プチ自然破壊というか。
だけど、それが建ってられるのって、それを作った人が使ってる間だけで
人が見捨てたとたん、草や木や雨風があっというまに風化させてしまう・・・。
それも大雨とか強風によって一晩でなぎ倒されるんじゃなくて
おだやかな四季のうつろいが、人が作ったものを
たった数十年で簡単に抹消してしまうんだなあと。

>>ウチの愛車も、週一しかエンジンかけてないけど…大丈夫かなぁ、ヤツ…。

やー、うちも週1くらいしか動かしてないですよ~(涙)。
通勤とかに使わない車って、みんなそんなもんですよね~。
年に1万キロ以上乗る人って都会では珍しいんじゃないかしら。
私の父親が乗ってた車なんて
5年たっても2万キロ乗ってませんでしたからね・・・。

投稿: しのぶ | 2005.12.31 01:02

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