« 確かにFirefoxって | トップページ | 山・川・海、そして »

2006.05.19

木星に異変が?

この時期の夜、南の空に見えている木星の表面で、大きな変化が起こっています。
木星の表面には、何本もの横縞模様と大赤斑があることは有名ですが、ほかの場所に同じような新しい赤斑が誕生したのです。
大規模な気候変動の兆候? 木星の「小赤斑」
 --AstroArtsより--
赤斑に変わった木星の白斑
 --日本惑星協会より--
HubbleSite - Hubble Snaps Baby Pictures of Jupiter's "Red Spot Jr."
 --HubbleSiteより--
(どのページでも画像を見ることができます)


大赤斑と新しい赤斑は接近しつつあり、おそらく7月にはすれ違うようです。
最も近づいたときに、どのような現象が起きるのか、専門家や天文ファンの間でいろんな噂で持ちきりです。


*木星についてちょっと復習

木星は太陽系第5惑星で、土星や天王星などと同じくガスを主成分とする「ガス惑星」です。
ガス惑星は地球のように岩石や金属で構成されている惑星と違って体積が大きいのが特徴ですが、中でも木星はひときわ大きく、直径は地球の約11倍、体積は1300倍もあります。
しかし主成分がガスなのでとても軽く、質量は地球の300倍ほどしかありません。
どちらかと言うと、成分的には恒星に近く、質量が50倍ほどあったら恒星になってただろうと言われています。
(ちなみに太陽の質量は木星の約1000倍です)
この巨大な惑星の影響で、太陽系全体の円周は微妙にずれています。

大きさの割に自転は異様に速く、1日が10時間ほどしかありません。
そのため、木星は小さな望遠鏡で覗いても遠心力のせいで楕円形にゆがんでいるのが分かります。

1994年にシューメーカー・レヴィ第9彗星が激突したことでも有名ですが、これが地球なら生命の危機どころか地球自体の存在さえ危なかったのに、木星は(たぶん)「いててっ」くらいで済んだのですから、そのたくましさは推して知るべしです。

さて、木星で何と言っても特徴的なのが横縞模様と大赤斑(だいせきはん)です。

(This file is in the public domain because it was created by NASA.)

大赤斑は17世紀にカッシーニ(探査衛星じゃなくて人間の方ね)によって発見されたもので、巨大な台風の目のようなものと推測されています。
地球でできる台風とはケタ違いにデカく直径は地球の3倍、移動・変形を繰り返しながらも消滅する気配は全くありません。
赤く見えるのは、台風があまりに巨大なため、木星の深いところから濃い色の大気が巻き上げられたもの、と考えられています。
この「台風」がいつ、どうやってできたのか、いつまであるのか、それさえも未解明なのです。

一方、木星には白斑と呼ばれるものもあります。
上の写真で、大赤斑の下の方に見えてる白い点々がそれです。
赤斑と同じく台風の目のようなものですが、赤斑よりずっと小さく、星の表面をかき回す程度だから色も白いまま、なのだそうです。
(それでも地球がすっぽり入る巨大さで、数十年は存在し続けるものもあります)


今回ニュースになっているのは、この白斑の方。
いくつかの白斑が合体してできたこの小赤斑(Red Spot Jr.)は、大赤斑並に活発な長寿台風に成長したようです。

もしかしたら、この赤斑ジュニアも木星の定番模様になるかも知れない・・・。
あるいは2つの赤斑が最接近したとき、単にすれ違うだけなのか、合体するのか、力を相殺し合ってお互い消滅してしまうのか・・・。
更にこの斑点の出現は木星のなにかしらの大規模な変動を反映してるのでは、という学者もいるようです。
こればっかりは、その時になってみなければ誰も分からないようです。

なんか、みんな他人ごとだからって好き勝手なこと言って喜んでますが(笑)、これが地球まで影響を及ぼすなんてことは・・・まあ、なさそうですね・・・。
「人間に罰を与えるために木星が」みたいなことをブログに書いてる人が世界に一人くらいはいそうな気がしますが。

さて、カッシーニ(人間じゃなくて探査衛星の方ね)は、これを撮影することは可能なんでしょうか?

|

« 確かにFirefoxって | トップページ | 山・川・海、そして »

宇宙・星」カテゴリの記事

コメント

至極まじめに木星の復習を読み進めていたのですが、途中で大爆笑^^
おかしいったらありゃしない。わははははは。
しのぶさんのキャラですかね^^
「いててっ」

投稿: みやざき | 2006.05.20 17:29

シューメーカー・レヴィ第9彗星が木星に激突したとき、占星術的になんとかかんとかって解説してる星占いの人を見かけたことがあるので(なんて解説してたかは忘れちゃいました・汗)2つの赤斑についても「人類にこんな影響が表れるぞよ~」って解説する星占いの人が一人くらいはいますよね、きっと(笑)

でも、ほんと、2つの赤斑がすれ違うとき、どうなっちゃうんでしょうね~。決定的瞬間は、ぜひ地球に向いてるときにしてほしいです♪

投稿: sumi | 2006.05.20 19:48

>みやざきさん
やー、最初はけっこう真面目に書いてたんですが
彗星がぶつかった時の映像なんかを見たときに
「あんなんがぶつかったのに変化がないにもほどがある」と思ったもので
たぶん、小石が当たった程度にしか感じてないのかなあと(笑)。

これが地球型の岩石惑星だったらけっこうな衝撃だったんでしょうけど
木星はガスの固まりですもんね、
濃い大気がクッションのような役割をして
よけいに「ん?何かぶつかった?」程度の衝撃だったのかも知れませんね~。
あるいは、あまりに濃い大気のせいで
中の核部分に到達するまでに摩擦熱で燃え尽きちゃったとか。
・・・というのは私の勝手な想像ですが、
こうして好き勝手なことを考えてニヤニヤするのもまた楽しいものです(笑)。

>sumiさん
地球上でも宇宙でも、ちょっと不思議な現象が起きると
超常的な話と結びつける人が必ず出てきますよね~。
有史以来、人間は自分の経験値や通例に入りきらない不思議な現象を
自分なりに消化するために
神様や妖精、あるいは妖怪などを作り出してきたんでしょう。

個人的にはこの台風によって太陽系全体の軸がゆがんで
地球の気候に影響が出たりポール・シフトが起きたり
ついでに太陽系から飛び出ちゃったりとかしたら怖いなあと思いつつ、
そんなことはまずあり得ないので、いろいろ想像して楽しんでいます(笑)。

そういえば、先週あたり見頃だったシュワスマン・ワハマン彗星も
地球にぶつかるという噂がありましたが
これを言い出した人は今はどうしてるんでしょうね(笑)。
ちょっと釈明してほしいですよね(笑)。

投稿: しのぶ | 2006.05.21 03:10

thanks for share!

投稿: playground ugg-Arrive in plenty of shapes and styles 2013 | 2013.10.25 00:08

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/12358/10144319

この記事へのトラックバック一覧です: 木星に異変が?:

« 確かにFirefoxって | トップページ | 山・川・海、そして »