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2006.05.10

動物園も水族館も大嫌い

私は動物園や水族館が嫌いです。
・・・いえ、本当は大好きです、小動物たちのかわらしいしぐさ、たくましい肉食獣の迫力、あるいは巨大な水槽の中をゆったりと泳ぎまわる魚たち。
時間を忘れていつまでも見入ってしまうことも良くあります。

でも、施設によっては動物たちの管理をしきれてないところがあって、そういう施設にいる動物たちを見ていると、いたたまれない気持ちになるのです。
最近は北海道の旭山動物園を始めとして、動物の健康管理はもとより、行動学に基づいて、その動物が少しでも快適に過ごせるよう工夫してるところも多くなりましたね。
でも、昔はどこの動物園もあまり管理が行き届いてなくて、動物園全体が排泄物の臭いに包まれていたり、狭くて暗くて不潔な檻の中で毛づやの悪い動物が神経質にウロつきまわる、という光景が良く見られました。

和泉だったか岸和田だったか、小さな公園になぜか日本猿の檻があったのですが、ここの猿たちは全員皮膚病にでもかかっているのか、背中や頭の毛がなくなっていました。
管理人も見あたらないので、子供たちが猿に石を投げて遊んでましたっけ。

長野の方でもドライブインに熊が飼われてるのを見たのですが、なんとこの檻が駐車場に面していて、熊たちは排気ガスにまみれていたんです。
しかも狭い檻の中で更に鎖に繋がれていて、数頭いる熊たちは全員落ち着きなく檻の中をウロついていて、あきらかにノイローゼの症状を見せていました。


今回、岩手で見学した施設は石油備蓄基地のトンネルを活用した小規模な水族館、と言ったら、地元の方は「あそこか」と分かるでしょうか。
ここも私はもう二度と行きたくない、と思いました。

飼った後で大きくなったのか、最初から合う水槽がなかったのか、あきらかに「その魚には小さすぎる」水槽におしこまれてUターンもできない魚たち。
大きく立派なナポレオンフィッシュは皮膚病で肌がただれていて、別な水槽では水面で腹を上にして動かない魚もいました。
ゴールデンウィーク限定なのか、1区画になぜかハムスターが大量に置いてあって、みんなが触れるようになっていたのですが、スタッフがいないので、ハムスターは子供たちの格好のオモチャになっていました。
ハムスターって、よほど痛い思いをしなければ鳴かないものなんですが、子供たちが手加減を分かるハズもなく、室内中でキーキーというハムスターの悲鳴が響いていました。
もちろん、動物とのふれあいは良いことだと思うので、せめて、動物の扱い方を指導してくれるスタッフがいてほしかったです。
この一週間でいったい何匹のハムスターが殺されるのだろう・・・。
私は逃げるようにその場を立ち去りました。


動物や魚の生態や行動を知って、命の大切さを知るのが動物園や水族館の使命だと思うのですが、こんな飼い殺し状態の動物を見ても、ただつらくなるだけです。
こんなんだったら、いっそ動物実験にでも供されてひと思いに殺され方がよほどマシだとさえ思ってしまいました。

どんな動物も、野生で生きるより人間に飼育される方がずっと長生きするんだそうです。
では、どちらが幸せなのか、こればっかりは当の動物たちに聞いてみないと分かりませんが、人間の都合で、見せ物にされていることに変わりはありません。

観光事業として地元の生き物を見せる、というのは良い方法なのでしょう。
ならばせめて、できる限り快適に生きて快適に死んでいってもらいたい、飼いきれないなら飼うな、と思ってしまうのも、また人間のエゴなのでしょうか。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

ん~。
それは見るに耐えない様子だったんでしょうねぇ。。。
良く、本来棲んでいる筈のない生き物が、どこそこで見つかった…生態系が変わって、本来棲んでなきゃいけない生き物が激減・・・なんていうニュースも最近増えてきた様に思うんですけど、それもこれも正にエゴだと思いますよ、私も。

そういえば、どこの動物園だったか忘れちゃったんですが、こっちはこっちで動物に快適な環境を作り過ぎて、見たい動物がどこにいるのかわからない…なんて事がありました。
この辺の兼ね合いって、実は難しいんだと思うんですが、せめて人間が見て不快に思わない最低限の環境を作ってやるべきだとは思いますねぇ。

投稿: 檬花 | 2006.05.11 01:04

ある程度分別が付いてきて、さらにある程度動物への知識もあったりその動物を飼っていたりすると、動物園とか水族館でのコンディションの悪い飼育って見るに耐えないものがあったりしますよね。

兄がどぎつい生物が好き(三佐と気が合うかも?)でアロワナをヒナから、あ違う小さい時から飼ってて今やドラマで金持ちの部屋に出てくるような数十cmの立派なヤツに育ったんだけど、ヒレの並びがとても綺麗です(そこが自慢なんだとか)。水族館のアロワナは場所にもよるけど半分はここがギザギザ(なんでそうなるのか分からないけど)。

俺の場合は気になるのはやっぱりインコ。ストレスで毛引き症という自分の羽をむしっちゃう病気のインコ、ほうぼうで見かけます。

お金を取って見せる以上はその飼育者はプロでありスペシャリストたるべき。ちょっとウンチクのある大人が見て「さすがだな」と思わせる飼育環境を提供して欲しいもんです。

そいやズーラシアは「本来の生態環境の再現を最大限考慮しているので動物によっては見えづらいロケーションもあります」なんて但し書きがありましたよ。(確かにカメラ泣かせの動物多いよなぁあそこ)
横浜いたときは同じ区内だし新聞勧誘のオマケでチケットわんさかもらってたんでしょっちゅう行ってました。こちらなら公園の中にわんさか(爆)

投稿: 三尉 | 2006.05.11 08:09

私にできること、それは、しのぶさんの声を届けることです。
正直言って、私も「無理がある」施設だと思っていました。
入場者数を増やすために色んなことを企画してはいますが、大切なのは「生きものが生きていくのに満足な環境であるかどうか」だと思います。
いろんな水族館を見に行きましたが、この点がしっかりしている所ほど、人がたくさん訪れているように感じます。

投稿: がたいち | 2006.05.11 17:55

>檬花さん
人間が持ち込んだ外来種が、帰化して在来種の生存を脅かすというのは
もう昔っから繰り返されてきたことですよね~。
桜や梅だって、元は外来種だったんだから
ある程度日本に定着した種ならもう在来種と言ってもいいんじゃないか、
という話もあるんですが、今は時間の流れがとても早いから、
外来種が広まるのもあっという間なんですよね・・・。

>>動物に快適な環境を作り過ぎて、見たい動物がどこにいるのかわからない

あ、こういうのってサファリパークなんかで良くありますよね。
夜行性の動物なんか昼間は全然見られないとか、
寝てばっかで見てもつまんない、とか。
でも、これがその動物本来の姿なのであって
それに文句を言うというのも、ちょっと変な話ではあるんですけどね~。

もちろん、日本と全く違う環境からやってきた動物たちを
全て満足させる環境なんてそう簡単に作れるものじゃないとは思うし
資金面でもなかなか難しいんだろうなとも思うんですよね。
だけど、やっぱりあまりにかわいそうな動物たちを見てしまうと
私のように「もう行かない」って人もいると思うんですよ。
こうして見学者が減るから収入も減ってますます管理できなくなる・・・
その悪循環にハマるような気もするんですよね。

>三尉
アロワナを大きく育てるって、それってものすごーく難しいんじゃないの???
魚って、意外に環境には敏感らしくって
ストレスを感じれば見事に体に表れるんですよね。
マンボウなんかも、ストレスで痩せると体にシワができるんですって。
だから、体にシワがよってるマンボウがいる水族館は
要注意、という話も聞きましたよ。

鳥なんかも、ハゲタカみたいになっちゃってるやつもいますよね。
もう、かわいそうを通り越してグロテスクな様相になってたり。

これは20年ほど前の話なんですが、
アメリカから来た動物保護団体が、日本の動物園をいくつか視察して
日本のほぼ全ての動物園にダメ出しをだしたそうです。
それから上野動物園を始めとした大規模な動物園が発憤して
「動物のための環境」を良くしよう、という動きに繋がったんだそうで
だから、日本はこと動物園に限っては後進国だったんですね。

「ズーラシア」、三尉としてはオススメなんですねっ。
私はここには行ったことがないんで、
久しぶりに元気でウダウダしてる動物を見に行こうかしら。

そういえば、上野動物園のパンダ舎は総工費1億円だそうですが
これはランラン・カンカンの時代の1億だから、
今なら10億くらいの感覚でしょうか。
空調の効いた室内は人間なら「かいてき~」と言いたいところだろうけど
実際、中国などで泥まみれになって屋外で転がり回っているパンダたちの方が
ナンボか幸せに見えちゃうんですよね~。

>がたいちさん
どうもありがとうございます。
地元の方には少し不快に思われてしまうかなとも思ったのですが
やはりこういうことはちゃんと記しておきたくて、
あえて文章に残すことを決心しました。

この施設は、アイディアとしてはとても面白いと思ったし
また三陸の海に面していて、環境もとても良さそうだったので
数ある海沿いの施設の中からここを選んで見学に行ったのですが
こういう結果になってとても残念に思っています。

大都市の施設と違って、人を集めるだけでも大変だろうし
きっと私たち旅行者には伺い知れない苦労もあるんだろうと思います。
ただ、琥珀や石油と違って魚もハムスターも生き物であり
育て方によっては病気にもなるし健康にもなる・・・、
生き物を飼うということは、その生き物の命を背負う責任があるのでは、
とも思うのです。

館内のロビーに「ご意見箱」があったので
私も一言だけ書いてきました。
「ハムスターのコーナーに指導者を置いてほしい」
・・・もうちょっと気の利いたことが書ければ良かったんですが(大汗)。

投稿: しのぶ | 2006.05.12 00:33

こんにちは。
動物園の設備に順応して、地上で眠るようになったコアラがいますよ。
http://mi84ta.cocolog-nifty.com/blog/2006/01/post_1864.html

投稿: mi84ta | 2006.05.30 00:39

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