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2006.08.28

オリオンで火星をめざせ

Shuttleとは「往復するもの」という意味です。
アポロ以降、あらゆる宇宙船は使い捨ての一度限りの運用しかできませんでした。
機体の再利用による打ち上げコスト削減を目的に開発されたのが「スペースシャトル」です。

70年代から開発をすすめられたシャトル計画は、1981年に打ち上げを開始、現在までに114回地球と宇宙を往復しています。
その間、チャレンジャー(1986年)、コロンビア(2003年)の2機が失われ、現在はディスカバリー、アトランティス、エンデバーが残るのみ。
現在、アトランティスが今月29日(日本時間8月30日)の打ち上げに向けて待機中です。


PHOTO CREDIT:NASA or National Aeronautics and Space Administration

それにしても開発以来30年が経とうとしているスペースシャトル、これだけ寄ってみると素人目にも「満身創痍だなあ」ってのが分かっちゃいますね・・・。

NASAは、2010年にはシャトルすべてを引退させる予定でいます。
が、コロンビアの事故によって宇宙ステーションの建設に遅れが出たり、次期シャトルの開発が遅れるなど、もうちょっとシャトルの老体にムチ打つ期間が延びるのではないか、という噂もありました。

がっ!!
ここに来て、ついに出ました!スペースシャトルの後継機、Crew Exploration Vehicle(有人宇宙探査船)の発表です!
スペースシャトルを継ぐのは「オリオン」
--AstroArts天文ニュースより--

Image credit: NASA
名前の由来はもちろん、オリオン座。
最も見つけやすく、最も有名な星座にあやかった名前だそうです、なかなか良い名前ですね~。
これはシャトルで言うところのオービター(搭乗部)になります。

オリオンを乗せて宇宙へ飛び立つロケットの名は「アレス」。
「アレス(Ares)」とは火星の異称であり、最終目標である火星有人飛行を意識したものです。
「アレスⅠ」と「アレスⅤ」の2種類が同時進行で開発されています。

アレスⅠ(Image credit: NASA)

アレスⅤ(Image credit: NASA)

「アレスⅠ」はオリオンを乗せるためのもの、ずっと大型の「アレスⅤ」は月や火星や行くためのもの、うわー、本気で火星に行こうとしてるよ!!

さて、オリオンの画像を見て「スペースシャトルよりアポロに近い形だなあ」と思われたあなたは鋭い!!!
そうです、これは「シャトル」ではないのです。
アポロやソユーズが採用した使い捨てシステムが復活しました。
(アレスの方は再利用可、ということですが、どうやって再利用するだんろう?海に落ちたのを拾ってくるとか???)

理由はいくつもあります。
*2度も爆発事故を起こしたという安全性の問題
*帰還するためだけにつけた翼の抵抗による打ち上げ時の非効率性と、事故原因となった耐熱タイルをむき出しにすることの危険性
*使い捨てシステムの方が実はずっと経済的
使い捨て方式のソユーズが80年代以降、重大事故を起こしてないことも決定打のひとつになりました。


この結論に達するまで、あまりに多くの犠牲を伴いました・・・。
人間の宇宙への夢は絶えず続くものですが、やはり安全第一で行ってほしいですね。

「オリオン」は2014年までに、まずは国際宇宙ステーションへの有人飛行を行う予定だそうです。
2020年までに再び人類を月に送る予定ですが、それはあくまで最終目的地・火星をめざした「訓練飛行」なのです。
夢はでっかく!!!

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コメント

シャトルの意味は初めて知った~、このブログは勉強になるなあ(恐竜と天体の)。そいやバドミントンの羽根もシャトルと言いますね。

それにしても宇宙との行き来って大変なんだね。いくつも推進ロケットひっさげてばかばか使い捨てにしながらでないと行けないってのは、飛行機の感覚から見ても違和感があるというか何というか。一つの機体で今でいう飛行機程度のメンテナンスでじゃんじゃん宇宙空間に出られる日は来るのかなぁ・・・それまで生きてねぇや、無念。。

週末はちょっくらデートに馬のアタマ見に行ってくるぜ、なんてロマンチックだと思うんですが(笑)

投稿: 三尉 | 2006.08.28 22:24

>三尉
そうそう、バドのシャトルコックもネットの間を往復するって意味なんだよね~。

>>それにしても宇宙との行き来って大変なんだね。

うん、これは宇宙船のことを調べるほどそう思うよ。
その星に生まれたものは、永遠にその星から出ちゃいけないんじゃないかって
思えてしまうくらい、いつまで経っても命がけだよね。
個人的に、「じゃんじゃん宇宙空間に出る」って不可能な気がしてきました。
せいぜい太陽系の中をウロチョロする程度が関の山で、
太陽系を出る前に人類そのものの寿命が来るような気がね・・・。
我ながら夢のない話だと思うけど、人類って明らかに老化してないか?
文明による環境破壊とかそういうレベルのものじゃなく
もっと根源的な、種としての寿命みたいなね。
んでもって、次に地上を支配するのは脳が発達した生物じゃないだろうし。

投稿: しのぶ | 2006.08.29 01:53

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