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2007.04.04

「はやぶさ」を待っている未来

以前、こちらで紹介した「SHINOblog: 小惑星探査機はやぶさ」
地球と似た軌道を持つ小惑星「ITOKAWA(イトカワ)」まで自律的に近づき、物質のサンプルを持ち帰ることを目的にしています。
今年6月に地球に帰還しサンプルを届ける計画でしたが、今のところ、4年遅れの2010年6月になる予定だそうです。

2003年5月に打ち上げられた「はやぶさ」は、2005年9月イトカワから20kmの位置まで接近しました。
数度のリハーサル下降を行った後、11月20日と26日の2回、イトカワに着陸します。
本来ならイトカワに小さな弾丸を当てて破片を採取する予定でしたが、何らかの原因により弾丸は発射できませんでした。
ただ、着陸の衝撃で破片が回収された可能性も残っており、うまくいけば、「はやぶさ」は月以外の試料採取に人類史上初めて成功したことになります。


今年1月17日、「はやぶさ」は採取試料容器を地球帰還カプセルに格納する作業を成功させました。
直径40センチほどの小さなカプセルは、地球に接近した際に「はやぶさ」から投下されます。
このカプセルはオーストラリアの砂漠地帯に落とす予定で、「はやぶさ」自体はそのまま太陽の周りを回り続け、別の天体を探査することも想定されていました。


しかし現在、「はやぶさ」はなんとか地球に顔を向けてはいるものの、微妙な姿勢制御さえできない状態です。
すでに主要機器類(姿勢制御系・通信系・バッテリー等)の大部分が機能しなくなっているようです。
それでも必死に、予定より4年も長くかけて、なんとか家に帰ろうと努力しています。

ただ、このままだとカプセルを正確に目的地に落とすことさえ難しく、当初の計画より地球に接近させる必要が出てきました。
最悪の場合、「はやぶさ」は地球の重力を振り切れず、大気圏で燃え尽きる可能性が高いのです。
そして、身を挺して届けたカプセルの中身は空かもしれない・・・。
それでも「はやぶさ」はあらゆる努力をして地球へ向かおうとしています。

「はやぶさ」は、自らの機体と引き換えにしても、「小惑星からの試料回収」と、「地球~小惑星間の往復飛行の実証」という世界初の偉業達成を目指そうとしています。

現在、「はやぶさ」は地球から約8,300万キロの位置にいます。
地球から遠く遠くななれた宇宙でたったひとり、「はやぶさ」は小さなカプセルを届けるためにボロボロの体でがんばっています。

JAXA|小惑星探査機「はやぶさ(MUSES-C)」
政府インターネットテレビ|The Japan Journal: Hayabusa Mission(英語版・日本語字幕つき)
はやぶさプロジェクトサイト

SHINOblog: 小惑星探査機はやぶさ
SHINOblog: 「はやぶさ」着陸してた

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宇宙・星」カテゴリの記事

コメント

無性に応援したくなってきた!
がんばれーーーはやぶさぁーーーーヾ))..(シ^^)ツ_フレーフレー
29億キロの彼方まで行って、残り8,300万キロなんて・・・あとちょっとだぞーー
近くまで帰ってきたら、迎えのシャトルを打ち上げてあげようよー

投稿: みやざき | 2007.04.04 19:56

はやぶさ、ちゃんと帰ってきてるんですね。バッテリーがダメだってニュースで聞いたときは、もうダメなんじゃないかって思ったんですけど…。頑張れ、はやぶさ。頑張れ、操縦してる人(っていうのか?)
もうちょっと地球のそばまで来たら、網でヒョイッとすくい上げてやりたいですよね。

投稿: sumi | 2007.04.04 22:58

8300万kmってーと太陽よりは近いんかな。光で5,6分の距離?おうちに帰ってきて門の前でスペースジブリにドッチンしたりしませんように。何かお宝が入っているといいね。北朝鮮の核施設の映像とか(違)

いやすまん、前半本気で三佐のお勤め先の監視衛星の話かと思ってた(爆)

投稿: 三尉 | 2007.04.05 08:04

>みやざきさん
JAXAや他のニュースサイトで見てると、
ことごとく「あそこが止まった」「ここが壊れた」という話題ばかりで
もうダメかなあと思ってたんですが、
ボロボロになりながらもなんとかがんばってるようなんですね。
だけど、もしかしたら自分自身が消滅しちゃうかもしれない・・・、
私って、こういう話、苦手なんですよね~。
もう想像しただけで涙がにじんできちゃいます。

単純計算で、NASAが想定してる金星への旅行は片道半年、って言われてて
「はやぶさ」はその倍の距離のとこにいるので
今日NASAが「はやぶさ」を迎えに行くとすると
往復でも2年かかっちゃうようです。
あと、こういうのって国同士で協力してるのかなと思ったら
意外と根っこのところでは
「世界初の偉業をやるのはうちじゃなきゃイヤ」という考えもあるらしく(笑)、
「はやぶさ」と同じようなことを、NASAは大枚はたいて計画してるようです。
よもや「はやぶさ」が失敗することを望んではいないと思うけど
NASA的には「失敗してもらった方が何かと・・・」な部分はありそうですね。


>sumiさん
そうなんですよ~、私も半分諦めてたんですが
実はスタッフはとても強気というか、ポジティブに考えていて
今まで何度も「これはあかん」という事態に直面して
何度も復活してきたので、まだまだ行けるだろうと予測してるみたいですね。

もちろん、地球上からいろんな修正コマンドを送信したりはしてるけど
最終的には「はやぶさ」自身が自律的に航行するのが基本なので
操縦してる人は「はやぶさ」本人(人?)になります。
ほんと、近くまで来たらなんとか拾ってあげたいけど
「はやぶさ」としては、「拾われるよりは任務を全うして消滅したい」と
願ってるのかも知れませんね(涙)。
・・・もう、なんか涙で前が見えない・・・・。


>三尉
太陽まで約1億5千万キロだから、ずっと近づいてるよね。
火星が約8000万キロと、似たような距離かな。
すぐ隣の惑星まで来てることになるけど、それでもやっぱり遠いなあ・・・。

北朝鮮の核施設ならGoogleMapsでも見られるので
イトカワの住人たちと「はやぶさ」が並んで写った記念写真が見たい(笑)。
お土産に「東京ばな奈」とか持って帰ってきたりしてね~。

>>いやすまん、前半本気で三佐のお勤め先の監視衛星の話かと思ってた(爆)

うちの(爆)監視衛星も1個壊れました~。

投稿: しのぶ | 2007.04.05 11:12

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