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2007.05.12

生命の百科事典

インターネットは即時性のある情報や、世の中の傾向を知るにはとても良いツールですが、正確さ・緻密さの信頼性においては多少怪しいものがあります。
一つの事例について正確な情報を得るには、やっぱり高価な書籍を買うしかないんでしょうか。


地球上の既知の動植物全180万種を網羅する生物図鑑『Encyclopedia of Life』が、総予算1億ドルのプロジェクトで作成されるそうです。

Encyclopedia of Life(英語版、まだデモサイトしかありませんが)

この図鑑は、誰でも無料で閲覧できて、誰でも目撃情報などを投稿できるそうです。
アメリカの2つの巨大財団(マッカーサー財団、スローン財団)の援助によって、スミソニアン協会、英国自然史博物館、ハーバード大学など世界中のブレインが参加し、その図鑑の規模は世界のどの博物館よりボリュームのあるものになるだろうと言われています。

現在はまだデモページしかできていませんが、これから10年をかけて、種説明、写真、マップ、ビデオ、音、アマチュアによる目撃例などを各種について掲載していくそうです。
この図鑑が完成したら、紙にしておよそ3億ページにもなるということです。
実際、180万種もの動植物を全て網羅することはとても大変ですが、Googleが使っているような新しいサーチ・エンジンテクノロジーがこの巨大プロジェクトを可能にした訳ですね。

デモに使われてる稲のページ

主に動物、植物、菌類が取り上げられるほか、追って微生物や絶滅種もカバーされるということです。
現在、地球にはおよそ800万の種が存在すると言われており、人間が発見したのはその4分の1だけということになりますね。
もちろん、新しい種が発見されれば、それらは随時追加されていきます。


レッドリスト(絶滅危惧種データブック)2004には、約1万6000種の絶滅危惧種が記載されています。
しかし、既知の全180万種のうち、科学的データがあるのはわずか6万種ほどでしかなく、実際にはもっと多くの種が絶滅に瀕していることでしょう。
そして、現在もその数は着実に増えています。
(参考:「戦え絶滅動物&日本の絶滅危惧種」
この生物図鑑は環境汚染・地球温暖化など、生物に対する脅威を図示した地図を作るのにも役立つかも知れませんね。

これはまさにインタラクティブな動物園・博物館であり、学生からプロの科学者、自然保護を計画する政府、そして主婦でも(笑)「無料でアクセスできる」ことを最終目標としています。
プロジェクト開始当初は、英語のみの記述になりますが、将来は各国の言語に翻訳されるので、日本語ページもできるかも知れませんねっ。

ちなみに、恐竜など太古に絶滅した種も追加されるそうですよ。
「もし恐竜を含まないなら、子供たちにも(SHINOblogの中の人にも)楽しんでもらえないだろう」と、主催者は言ってます。

うーん、こんなもの(笑)ができたら、朝から晩まで見入ってしまいそうです。

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恐竜・生き物」カテゴリの記事

コメント

わ~、これ、早く日本語版も作って欲しいです。英語じゃ、何が書いてあるのかよくわかりません(汗)
誰でも目撃情報などを投稿できるっていうのがすごいですね~。今まで人間が発見したもの(理解してるもの?)が地球全体の4分の1しかないわけだから、みんなで手分けしたほうが早いってことなんでしょうか。

恐竜が含まれるのも楽しみですね、SHINOblogを見に来る人(笑)も恐竜のページのあるほうが楽しめます♪

投稿: sumi | 2007.05.12 12:42

>sumiさん
今でも、こういうデジタル・アーカイブ的なサイトはいくつもあるんですけど
たいていは著作権の切れたものだけを扱っていたり、
ユーザビリティが悪くて目的の情報にたどり着けなかったり
使う側にとっては「もうちょっと情報がほしいなあ」みたいな感じだったんですよね~。
だけど、このサイトの運営者は「それではいけない、誰でも見られるようにしなくては」
と考えているようです。
一部のプロだけで研究するのではなく、
ネットにアクセスできる誰もが情報を持ち寄れるようになったら
より強力なデータベースが作れそうですよね。

>>SHINOblogを見に来る人(笑)も恐竜のページのあるほうが楽しめます♪

ですよね~~!(笑)
私もますます寝る時間がなくなりそうですよ(笑)。

投稿: しのぶ | 2007.05.13 01:08

もう最近環境問題に熱くなってる自分としては、こういったリソースって嬉しいですね。確かに同じオンライン百科事典でも、Wikipediaの信頼度って最近けっこう問題になってません?やっぱりネット利用にかなり重心が置かれている社会の傾向には、ちゃんとしたリソースが必要になってきますものね。
『Encyclopedia of Life』早く出来上がるのが楽しみです!

投稿: endunham | 2007.05.17 22:01

>endunhamさん
基本的に新聞でもテレビでも、あらゆるメディアの情報は鵜呑みにしちゃイカン、とは
いつも思っていますが、これがネットとなるともうかなり疑ってかからないと
後で恥をかくことになりますね・・・。
Wikipediaなんかも、ちょっと事件があると
当該記事がすごい早さで更新されたり荒らされたりするんで
このあたりがwikiものの限界なのかなとも思っています。
どんな情報であっても、あくまで参考として見るだけで
最終的は判断は自分でするしかないんでしょうね。

んで、今回のEncyclopedia of Lifeも、
既存の情報は学術的に定説とされてるものを掲載するそうですが
問題は「目撃情報を誰でも投稿できる」ことで
どうしても不特定多数の人から情報を得ようとすると
多分に怪しい部分も出てくるかなあと思います。
極端な話、カッパの着ぐるみを着て撮影しちゃたりとか(笑)。
これからは情報を送る側にも受け取る側にも
それなりの判断力が必要になってくる、ということですね。
だんだん頭を使わないと生きていけなくなってきました(笑)。

投稿: しのぶ | 2007.05.18 01:24

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