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2007.07.31

植物が枯れるのはあなたのせいじゃない

植物についての記事を書くと、良くこんなコメントをいただきます。
「すぐに枯らしてしまうから私には育てるのは無理」
「手入れが面倒だから育てたくない」

確かに、温室など特殊な環境で育てなくてはならないものや、人間の手で品種改良された植物を育てるのはとても大変なことだと思います。
だけど、大方の植物は手入れがとても簡単なんですよ。

風通しの良い場所に置いて、表面の土が乾いたら水をたっぷりあげるだけで良いんです。
水を与えるのはあくまで表面の土が乾いてから。
鉢植えを枯らす原因でとても多いのは、水をやりすぎたことによる根腐れなんだそうです。
陽の光が好きな植物ならガンガン日光にあてて、直射日光の苦手な植物なら窓際などレースのカーテンごしに置いてあげれば、肥料なんかあげなくたって勝手に育スクスクってくれちゃいます(笑)。
それでも、どうしても枯らしてしまう、という場合・・・。
それはもしかしたら、あなたのせいではありません。


地球に初めて植物というものが発生したのは、今から35億年ほど前。
植物たちは、それまで大気にほどんど存在しなかった「酸素」という強力な酸化剤を大量にまき散らし、激しい環境破壊を起こして多くの微生物を絶滅させました。
植物は動物がこの世に登場するずっとずっと前から地上を覆い尽くし、現代まで地球に君臨してきたのです。
水と日光さえあれば自分で栄養を作り、他の植物さえも駆逐し、貪欲に領地を広げてきたんですね。

人が手入れしなくなった建物などがあっという間に植物に覆い尽くされて廃墟になっていくのを、私たちは各地で見ることができます。
アンコールワットやインカの遺跡も、発見された当時はジャングルに包まれて見るも無惨な姿でした。
案外植物は、他のどの生物よりも冷酷非情な侵略者なのかも知れません。

その辺に自生してる植物も、人間の世話なんか受けなくても夏になればボーボーに育ちまくるし、季節がやってくれば花を咲かせ実をつけ、次の世代に遺伝子を残します。
美しい花やおいしい果実で動物や虫を惑わして種や花粉の運搬役をさせ、その死骸さえも栄養にするのです。

タネの状態になれば、水不足が何年続いてもまた復活することができます。
遺跡や古い寺院から発見された数百年前の植物の種が花を咲かせた、なんてのも良く聞く話ですよね。
これほど強く、歴史の長い植物です。
人間ごとき(笑)が少々乱暴に扱ってもそう簡単にへこたれるタマではありません。


ただし、人間が鑑賞用・食用に品種改良したり、自生していた環境と大きく違う場所に連れてこられたり、ごく少量の土だけで鉢に植え替えられたりすると、ある程度人が手をかけてやらなければ生きていくことができません。

そして残念なことに、多くの観葉植物は、生産や流通の段階でコストを下げるために、不適切な管理をされてることがとても多いんです。

植物が大きくなるにはそれなりの時間が必要です。
しかし、多くの鉢植えの場合、早く売り物になるよう高温多湿の温室などで育て、見栄えが良くなるよう半ば強引に枝葉を成形し、人為的に花を咲かせる場合もあります。
それでもある程度の時間をかけて通常の環境に慣らしていけば良いのですが、生産コストの関係でなかなかそこまで手間をかけられないのが現状のようです。


よほどの炎天下でなければ、植物は1週間くらい放置されても、水を与えればすぐ元気になります。
だから「それほど放置してた訳でもないのに1~2週間で枯れちゃった」という場合、枯れる原因が買う前にあったと考えて良いです。
強引にドーピングされた植物たちは、私たちが買った時には限界に来てることが多く、そういった植物はもう何をしても手遅れなことが多いのです。

もちろん、そんな植物でも丁寧に手入れしてやったり、個体の体力が勝っていれば元気に育つこともあります。
最初のうちは、肥料は与えず水を少なめに、2~3週間ほど環境に慣らしてから鉢などに植え付けるのが良さそうです。
あと、鉢に入れる土は庭や畑のものは使わず(雑菌や害虫が混入することが多いので)、ガーデンショップで買った方が良いみたい。
せっかくもらった植物です、大切に育ててあげましょう>私

と言うわけで(笑)、スバルから郵送(!)されてきた販促品のコニファー。
この弱々しさがすでにヤバげです・・・・。

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植物・鼻毛」カテゴリの記事

コメント

NHKの番組で何十年か前のインカの遺跡の写真が紹介されてましたけど、ほんとに木に埋もれてましたよね。神殿とかはなんとか見ることができるけど、その周辺の一般の人の住居は手つかずの状態で崩壊寸前だとか。植物って確かにパワフルです。

で、郵送されてきたんですか? この子が?
うわあ(汗)大変だったね~、コニファー君!

しっかり養生して持ち前のパワフルさを発揮してくれるといいですね。あ、もちろん、しのぶさんちをつぶさない程度に(汗)

投稿: sumi | 2007.08.01 11:24

>sumiさん
私も見た見た!塔などの背の高い建物のてっぺんがようやく頭を出してるだけで
あとは見事に緑に覆われちゃってましたねえ。
インカにしてもアンコールワットにしても、
たまたま探検に来た人が偶然発見したものだそうで
もしかしたら、世界中に埋もれたままの遺跡や文明がまだまだたくさんありそうですよね。

ダンナの実家とかに行くと(笑)、夏と冬とでは雰囲気がずいぶん違ってみえて
夏はもう、草いきれでムッとするくらいすごいことになってるんですよ。
ちょっと手入れを怠ると、あっという間に雑草に覆われていくし。
ああいうのを見ると、植物は人間が時間をかけて構築したものを
簡単に凌駕していくんだなあと実感しちゃいます・・・。

>>で、郵送されてきたんですか? この子が?

もうね、受け取った私が一番腰抜かしましたよ(笑)。
「内容」ってとこに「植物」って書いてあるのを発見したときの
私の驚きっぷりときたら、今思い出しても戦慄が走ります(笑)。
ダンナ宛に来た郵便物は、彼が帰ってから開けてもらうんですが
今回ばかりは、問答無用でテープを引きちぎりました(笑)。

でね、このコニファーくん、後で調べてみたら、
どうやら元気に育つと軽く10mは超えるらしく(汗)、
そんな巨木はとても飼うことができません。
無事にある程度の大きさになったら、
こっそりその辺に植えてきちゃおうかしら(大汗)。

投稿: しのぶ | 2007.08.01 21:32

じゅ、10メートル… でっかいですね~(汗)
大きくなる植物は「摘心」というものをして大きくならないようにするって聞いたことがありますよ。このコニファー君も摘心でなんとかならないかな。え~っと、ちなみに、やり方は知りません (^^; ←おい

投稿: sumi | 2007.08.01 23:20

こんにちは、
植物の育て方について質問です。
私はアパートで一人暮らしをしているのですが、年末に買ったポインセチアがみるみるうちに弱ってきました。仕事のない日は陽に当てて、土が乾いたら水をあげています。ですが、買ってくる植物全て同じ状態になってきます。どうしたら良いでしょうか?

投稿: そら | 2012.03.16 16:55

>そらさん
コメントありがとうございます~。
ポインセチアは、弱っているのではなく単に花が終わっただけではないでしょうか。
年を越すと、赤い部分と一緒に緑の葉も落ちていきます。
パッと見は枯れたように見えますが(笑)、そういう時期に入ったということです。
水やりも乾き気味で良いと思いますよ。

ポインセチアはクリスマスに売られるので、冬の植物と思われがちですが
実は熱帯の植物なので、日本の冬はとても厳しいようです。
数ある観葉植物の中で、ポインセチアは特に育成が難しい植物とされています。
ですので、「クリスマスに楽しむもの」と割り切って
次のクリスマスシーズンには新品を買い直した方が良いかもしれません。
もちろん、翌年も色づかせることはできますが
買ったときのような見事な色にするのはものすごく難しいと思います。
http://yasashi.info/ho_00003g.htm
こちらにポインセチアの手入れ方法がありますが
やっぱりそうとう気合いが必要そうです。

お話を伺っていると、やっぱり日照不足かなあ。
あえて、明るい室内であれば日が当たらなくてもわりと元気に育ってくれる植物、
例えばクリスマスローズやインパチェンスなんかを買ってみるってのも
アリかも知れませんね~。
いずれにしても、植物は光合成をする生き物なので日光はとても大切です。
それと、冬の間は、あまり水をやらなくても大丈夫です。
サボテンや多肉植物たちは、冬の間は1ヶ月に1度くらいしか水をやりません。
他の植物も、基本的に冬は休眠期間なので、
あまり世話をやかない方がいいみたいです。
でもそろそろ暖かい日も増えてきたので、
寒い地方でなければ栄養剤と水を豊富にあげても良い時期ですね~。

投稿: しのぶ | 2012.03.16 20:48

早速のお返事ありがとうございます。
詳しい説明を聞ける人がいなかったので助かりました。
花は生き物なので、駄目になったらすぐ処分したり、ちがう物を購入したりするのはかわいそうになってしまいます。
ポインセチアも、購入してすぐ駄目になってしまいました。元気に売られていた花が、私に買われると元気が無くなり、かなりショックです(。-_-。)
でも、花は大好きです\(^o^)/しのぶさんのコメントを参考に、これからもいろんな花を育ててみますね、ありがとうございました。

投稿: そら | 2012.03.16 21:41

>そらさん
お役に立てたかどうか(汗)、植物はもちろん種類によって
手入れの方法も変わってきますが、
なにより、記事にも書いたように、売られる前に
どういう育てられ方をしたかでもだいぶ変わってくるようです。
同じ鉢植えでも、家に持って帰って数週間でみるみるダメになっていくのもあるし
いつまでも元気に育ってくれるのもあるし。
残念ながら、規模の小さい商店街にある花屋では
あまり生育の良い植物をみかけたことがありません。
かわいそうだけれど、そういうのは「少し長持ちする切り花」と
ある程度割り切った方が良いのかなと、最近は諦めも半分で
そう考えることにしています・・・。

でもそれでは、そらさんのおっしゃるとおり、あまりにかわいそうですよね。
できれば、いつも元気な鉢植えを置いているお店を発掘して
店員さんに鉢植えが入荷するのはいつかを教えてもらうと良いかも知れません。
入荷して間もない鉢植えは、あまりお客にいじられてないし
環境が農家→花屋→お客、とコロコロ変わらないうちに家に連れて帰れるからです。

どうか、花をたくさん育てて楽しんでくださいねっ。
これからの季節、花をつける植物には
ハイポネックスなどの窒素、リン酸、カリウム系肥料をきちんと与えてあげると
大きくて立派な花を見せてくれますよ~。

投稿: しのぶ | 2012.03.18 02:55

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