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2011.07.25

沿岸の鉄道は復活できるのか

もう震災の話は食傷気味かも知れませんが、戦い続けてる人がいるうちは、まだまだ続けます。
ただ、ごめんね、岩手の話ばっかりになっちゃうけど。

3月11日の大津波によって、三陸沿岸の鉄道も大きな被害を受けました。
岩手県の沿岸には、JRと第3セクターの鉄道が敷かれています。
上からJR八戸線(八戸-久慈)、三陸鉄道北リアス線(久慈-宮古)、JR山田線(盛岡-釜石)、三陸鉄道南リアス線(釜石-盛)、JR大船渡線(盛-一関)の5路線。

このうち、南北リアス線では全線107.6キロのうち、7割にあたる71.4キロが今でも不通、JRは全線が不通になっていますが、八戸線は8月8日に階上-種市間が再開する予定だそうです。

津波や、その後の大火によって流失・焼失した駅は実に11駅。
Photo

沿岸と言っても、この地方独特のギザギザの海岸線のおかげで、断崖が海の目の前まで迫っているので、線路は海と山の間を走っていて、意外と山の中やトンネルの中ばっかり走ることも多いんです。
だから、リアス線に乗ってて海が見えるとちょっと嬉しくなったり。
ただ、駅は人が多い港や海岸沿いに作られることが多く、また、海のそばを通る橋はほぼ全てが橋脚ごと流されたり、ひび割れや鉄筋の破断が起きてそのままでは使えなくなりました。

ほとんどの路線で、運転再開の目処は立っていません。


しかし、鉄道会社は負けていませんでした。
県内全路線を責任持ち復旧 JR東日本・原口常務:岩手日報・経済

三陸鉄道、14年4月の全線運転再開めざす 3段階で復旧  :日本経済新聞
JRも三陸鉄道も、数年内に全線復旧を目指すと宣言したのです。

この元気はすっごく良いし、前向きに考えるのもすばらしいことだ思うんだけど、「復旧させる」根拠はあるのかな・・・。

沿線の自治体は線路を内陸部や高台に移すことを含めた復興計画も提案しており、路線を変更すれば、JR、三陸鉄道、合わせて1000数百億円がかかると見込まれています。

JRの路線はきっと、JRが総力をあげて復旧させるのかも知れないけれど、問題は第3セクターの三陸鉄道。
私も北リアス線は乗ったことがあるんですが、夏の一番良い季節なのに、乗ってるのは私たち以外は学生しかいませんでした。
前から赤字路線でせんべいとか売ってたのに、これから復旧なんて可能なんだろうか、とても心配になってしまうのです。

私が通った場所だけでこの状態です。
がんばれとか、国が援助してとか、それ以前に本当に復旧が可能なのか、また復旧したところで、もう沿岸には住みたくないと離れていく人が後を絶たない今、採算を取れる路線になれるのか。
後ろ向きでとても申し訳ないけれど、現実として「本当にできるのか」と暗澹としてしまうのです。

津波後に火が出て焼け野原になった大槌(おおつち)町。
赤い矢印のあたりがおそらく線路があったところ。
以前は家が建ち並んでいたので、この場所から線路は見えませんでした。
大槌町

JR山田線、鵜住居(うのすまい)駅そばの高架橋。
橋の上も、家が横倒しになってるとこも、元は線路でした。
鵜住居駅そば

三陸鉄道南リアス線の平田(へいだ)駅。
こんな風に高台にある駅も多く、平田駅も無事でしたが、駅の下はこのとおり残骸だらけで周囲の線路は完全に寸断されています。
ちなみに、遠くの山に見える白く背の高いものは、過去の津波で犠牲になった人を悼んで造られた釜石大観音像。
平田駅

JR大船渡線大船渡駅近くの線路。
だいぶ綺麗にはなっていますが、線路はゆがんで軌道からはずれ、錆び付いて使い物にならないでしょう。
周囲の家も、2階まで水が来た跡があって、良く立ってられると思うほど傷んでいます。
大船渡駅そば

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