地震のこと
岩手の地震でご心配いただいた方、本当にありがとうございました。
幸いうちの方(釜石市)は沿岸部で震度4だったので、被害は全くなく、外にいたら気づかない程度の揺れだったようです。
岩手県って四国とほぼ同じくらいの面積があるので、同じ県内でも「一関・釜石」は「東京・宇都宮」くらい離れてるんですね。
だもんで、私も一報で「震源地が内陸」と聞いて、被害に遭われた方たちには申し訳ないけど少なからず安心したのでした。
岩手県や宮城県は、全国的にも大地震、特に津波の被害が多い地域で、明治29年には2万2000人が、昭和8年には3000人以上が津波による被害で亡くなっています。
更に昭和35年にははるか南米チリの地震がもたらした津波によって140名もの犠牲者を出しています。
(参考:SHINOblog: 三陸地震大津波1
SHINOblog: 三陸地震大津波2
そのため、沿岸部では津波のエネルギーを緩和させる湾口防波堤を建設したり、緊急地震速報もかなり早い時期から実施されていました。
道路もわざわざ高い場所を通るように建設されていて、建設が進んでいる「釜石山田自動車道」はとんでもない橋が大量に作られています。
国道の上をJR釜石線が、そしてそのずっと上を自動車道の橋がかかっています。

このあたりは、いわゆる「津波浸水想定区域」。
巨大な柱からヤジロベエのように両手が伸びてやがて橋に成長します。
写真だと見えにくいけど、奥にトンネルが掘ってあって、そこに繋がるんですね。
おそらく、ここが水に浸かっても橋の上はなんとかなるだろう、という想定なのでしょう。
つまり下を走っている車はアウトの可能性がある、と。

さて、これらは主に津波を前提とした措置であって、震源が内陸であった場合、想定される被害の程度は、おそらく他の地方とほとんど変わりないと思われます。
人口が少ないから都会よりは人的被害が少ない、という程度でしょうか(汗)。
一関やお隣宮城の荒砥沢ダムでは、崖や山がまるごと崩落して大惨事になりました・・・。
実は、一連の映像を見ていて「ああ、これはあり得るよな」とちょっと思ってしまったのです。
帰省で岩手の山の中を走っていると、小規模な崩落現場をよく見かけるのです。
もちろん道路沿いや人家のある場所では、コンクリートや太い金網で防御策が施されていますが、下に何もない場合は崩れるに任せている場所が多いようです。
たまたま道路工事現場を撮ったものですが、奥の斜面で小さな崩落が起きているのが分かります。

山の中腹にある神社の石段から下を見下ろしたところです。
山全体の土砂が滑って石段がグズグズに崩れています。

本来なら人が植林など手を加えることで、木が根を張ったりして山が崩れるのを防いでたんでしょうが、今は山の手入れをする人もほとんどいないようです。
自然は人の都合に関係なく形を変え、淘汰を繰り返します。
その影響を極力受けずに生活しようとすると、手をかけてやり、場合によっては大規模に切り崩すなど、あらゆる努力しなければなりません。
そうして長い年月と資本をかけて作った人の物を、自然は一瞬にして壊してしまいます。
春の帰省で、前あった山がそっくりなくなって道路に変わってるのを見て「人のエネルギーってすげえな」と感心したものです。
しかし、地球はそれをゆっくり時間をかけて、あるいはたった1度の身震いで台無しにするのですね。
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