来年デカイ彗星がくるかもよ
久しぶりに星の話題です。
ネットでもチラッと話題になったので、覚えてる方がいるかも知れませんが、去年の年末あたりにラブジョイ彗星が太陽に接近しました。
太陽をかすめるような軌道を持つ彗星(サングレーサー)はたくさんありますが、多くは太陽の熱や重力に負けて消滅してしまうのが普通です。
ラブジョイ彗星も同じ運命をたどると思われていましたが、どういう訳か、太陽に14万キロ(地球と月の距離は30万キロ)まで近づいたのに燃えずに脱出してしまいました。
NASAは、「なんで消滅しなかったのか意味分かんない」とコメントしていますが、実際に脱出できたんだからしょうがない(笑)。
さて、来年の暮れにもうひとつ、似た軌道の彗星が太陽に近づきます。
「C/2012 S1 (ISON)」と符号がつけられているアイソン彗星は、現在、木星軌道周辺から太陽に向かっています。
18等級とまだ暗いのですが、2013年の11月末には太陽表面から約120万kmまで接近し、12月末には地球から6400万キロまで近づきます。
太陽に近づいたとき、もしかしたら消滅してしまうかも知れませんが、ラブジョイ彗星と同じように脱出できた場合、とてつもなく明るい彗星になる可能性があるようです。
■肉眼でも見える? 来年暮れに期待の新彗星「アイソン」:AstroArts: 天文ニュース
■新彗星「アイソン」、満月より明るい? - ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト
ナショジオのサイトでは「満月より明るくなるかも」と書かれていますが、ちょっとこれはアテにならないかもね~。
彗星って大きくても直径数キロほどしかないせいで予想が難しくって、思ったより明るく見えなかったりその逆もあったりするんですよ。
ただ、火星にはぐっと近づくことが分かっているので、もしかしたら、火星に行っているキュリオシティがたった一人で盛り上がるかもね。
ちなみに、こちらのサイトでアイソン彗星の位置を確認することができます。
■JPL Small-Body Database Browser:C/2012 S1 (ISON)
NASAが運営するJPL(ジェット推進研究所)のサイトで、日付や縮尺を設定して見ることができますよ。
使い方はこんな感じよ。
実は来年は春にパンスターズ彗星というのがやっぱり太陽に近づきます。
こちらは一足早く、4月の未明に、もしかしたら日本からも見られるかも知れません。
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